先日、新宿のデパートで、フランス製のあるブランド製品の売り場で、ウインドウショッピングをしていたら、ツアー客らしい中国人の若い女性たちがなにやら盛んにしゃべりながら商品を買い始めるではありませんか。 それも、数万円もするものを次から次にじっくり品定めもせずに。 後で店員に聞けば、このブランドは中国女性に人気で、中国より日本のほうが安いので、わざわざ観光バスの立ち寄るルートになっているらしいのです。 このような光景は、先日訪れたオーストラリアでも何度か見かけました。 家族づれの中国人、韓国人の旅行者が増えた感もありましたが、高価な商品を躊躇せず即金でしかも大量に買う姿があちこちで見られたのです。 その姿は、国こそ違うものの、20数年前、ヨーロッパでブランド品を買いあさっていた日本人の姿に重なって見えます。 いまや日本人の家庭にはブランド品も含めモノがあふれかえり、「物」よりも「質」に重きを置く人も増え始めています。 不況でお金もない上に、モノをしまうスペースもない現実が日本人の購買意欲をなくしているのかもしれません。 買い物でストレスを解消してみても後に残るのは、処分しきれない大量のものと大いなる後悔だということを学びとったのかも知れません。 それにしても世界のあちこちで見かける中国人の購買力と経済力。 まだまだ止むことなく伸びそうな気配です。
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