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食の安全表示について
あなたは、食品を買うとき、表示を確認していますか。
昨年の農林漁業金融公庫が行った調査では、93%の人が「ハイ」と答
えている。ところが、その食品表示の具体的な意味をなんと70%の人
が知らないという。日本人のほとんどが食品表示を気にしながらも、
その意味についてはわかっていないらしい。
よく目にする「カロリー控えめ」と食品の袋にある表示。
これは、法律上の定義は100gあたり、40キロカロリー以下ならこの
表示をしてもいいという。ダイエットを心がけている人なら、「カロ
リー控えめ」の言葉に飛びついて買ってしまいそうだが、その具体的
な意味も知っておいた方がよさそうである。
食品表示に関する法律は主なもので6つあるが、基本になるのは、
「食品衛生法」と「日本農林規格法(JAS)」。まずはこの二つの表
示だけでも知っておきたい。中身は、食の「安全性」「品質」「表示」
の三つのグループに分かれる。
「安全性」については、食品の期限、保存方法、アレルギー表示。
「品質」については、産地はどこなのか、材料は何を使っているか。
「表示」については、虚偽や大げさな表示を禁止。この「表示」に関
して、義務があるのは、加工食品の中でも容器包装されている場合で、
スーパーやデパ地下の調理室場で作られ、対面で販売されるものには
その義務はないという。
先般の「中国製毒ギョウザ」でもわかったように食品の安全性につ
いては、法律によって担当する役所が、厚生労働省、農水省、また地
方の役所など複雑にまたがっている。私たちの健康に関する意識が高
まってはいるものの、さて何をどう選べば本当に安心なのかについて
はまだまだ不確かで不安材料も多いのが現実。私たちの健康を左右す
る大切な食品を、誰もが安心して買えるよう、もう少しシンプルにわ
かりやすくすることも今後の緊急課題である。
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