沖幸子イメージ
ドイツのクリスマス

今年の冬はドイツのクリスマスが静かなブームです。
この時期、わざわざ寒いドイツへ出かける日本人が増えてきたのは、ドイツのクリスマス体験を味わってみたいということでしょうか。
あわただしい世の中に暮らしていると、ドイツのクリスマスは心温まるホットする世界です。
１１月も終わりになると、ドイツ各地の都市でクリスマス・マルクト（市場）が開かれます。
ドイツに住んでいたころ、私も厚いコートに包まった完全武装で毎日のようにクリスマスマーケットに出かけたものです。
どこの町でもそれぞれの特色あるクリスマス市が開かれますが、中でも有名なのがドレスデンの“シュトレン祭り”。
シュトレンとは、ドイツのクリスマスに食べるクリスマスケーキのことです。
日本でも最近は見かける白い砂糖がついたパンのようなフルーツケーキです。

ドレスデンのシュトレン祭は、１９９４年に始まった比較的新しいお祭りです。
昨夏、ドレスデンを訪れたとき、街の名物祭りとして盛んに紹介されていました。
何しろ、４トンの巨大シュトレンを作って、１２月９日にお披露目を終えたこのケーキは、市内をパレード。その後、ドイツ最古の“シュトリーツエルマルクト”で一個３ユーロで売られるというから、さすが無駄のない国、ドイツです。

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