沖幸子イメージ
無形のサービスへの対価
20年前、掃除サービスの会社を立ち上げたとき、ほとんどの人から「ハウスクリーニングとは、何をするの?」とたずねられました。出会う人ごとに「家の中の掃除をする」サービスであることの説明が必要でした。
そして今、ほとんどの人がハウスクリーニングの名前をご存知です。
その市場規模は、経済産業省によると2000年の550億から2010年には1000億から1200億まで拡大するといいます。
確かにこの10年の伸び率はわが社の場合でも、増え続けうれしい悲鳴を上げていますし、有望サービス産業であることは肌で感じられます。
この20年の間、挑戦し続けたのは、ハウスクリーニングサービスの存在を知らせること以上に無形のサービスにお金を払ってもらうことでした。日本人は、ブランド品にはお金を惜しげもなく使うのに、無形のサービスにお金を払う習慣というか考え方がなかったのです。
わが社の創立当時は、「情報やサービスにお金を払うなんてとんでもない」のが当たり前の日本人の意識でした。
いま、少しずつその意識は変化してきましたが、「掃除はただ同然が当たり前」の日本人の消費者意識はまだまだ根強いものがあります。
「無形のサービスに対価を払う」という欧米並みの“意識改革”との闘いは今でも続いています。

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